1. テーマ別法話への活用(煩悩から悟りへ)
from 法話ヒントとしての滴シリーズ活用案
1. テーマ別法話への活用(煩悩から悟りへ)
法話テーマ
歌集の焦点
法話の導入歌(例)
説くべき教えの核心
生老病死の苦 滴塵・照滴
露滴070: 知らいでか 老いも若きも さても死ぬ 迷いても死ぬ 悟りても死ぬ
逃れられない無常を直視することこそが悟りの出発点。
愛と執着 滴塵・露滴
滴塵007:半鐘を連打するなり君の瞳(め)に 射られし我れの心の臓かな
愛という強烈なエネルギーを煩悩とせず、慈悲へと転化させる密教の智慧。
即身成仏 新滴・露滴
露滴078:さらぬだに 成らで過ぎゆく浮世かな 為してみせばや この身のままに
「この身このまま」で仏になれるという希望と、そのための行動(実践)の必要性。
心の在り処 照滴・露滴
照滴026:みほとけはいづこに在します西方の 十万億土か五尺のこの身か
真理は遠い場所ではなく、「五尺のこの身」の心にあるという自己肯定の教え。
煩悩即菩提 宝滴・新滴
宝滴026:衆生(もろびと)の心に巣食う貪瞋痴 小なれば煩悩 大なれば悟り
煩悩を消すのではなく、「そのまま」で仏の智慧であると観じる大乗仏教の究極の解放。